はじめに
Windows 10 に、WSL (Windows Subsystem for Linux) という機能が追加さ れ、Linux kernel の代わりに Windows 上で Ubuntu などの Linux distribution のソフトウェア群が使えるようになりました。VcXsrv を利用 すると X11 のアプリケーションも動作します。しかしながら微妙に癖があ るのも確かなので、ここでは WSL 上の Ubuntu 18.04LTS を使う際にはまっ た事を色々記録していきます。
Firefox
Ubuntu に package で提供されいている Firefox を使おうとしたのですが、 比較的素直に起動できたものの、実際の Web ページのブラウジングが行え ませんでした。apt install の依存関係が設定されていないため、自動では 組み込まれませんが chromium-browser が必要なようで，そちらを追加でイ ンストールしたら、ちゃんと動作するようになりました。firefox_69.0.2 は動作するのですが、ver. 70.0.x にあげるとページが表示されないため、 69.0.2に hold していました。
2019/12/08 に Windows defender から /usr/lib/firefox/lib/libplds4.so がトロイの木馬であると警告され、そちらから削除した所、Ubuntu 側のファ イルシステムでリンク・カウントが 0 になり、Unbut 側では削除できない 状況になりました。Windows defender で復活させた後で、再起動、改めて Ubuntu 側で apt purge で対応しました。しかし、再インストールすると、 再び脅威として検出されるようです。
Google Chrome
Google Chrome Stable を時々インストールして起動を試すのですが、うま く起動しません。chromium-browser の方も起動しない状態です。
/etc/hosts
Ubunto on WSL を起動するたびに Windows の System32/drivers/etc/hosts から自動生成 されるとのコメントが入っていました。最初、このコメントをまともに読ま ずに、 を何度も書き直していました。
32bit binary
昔で言えば ia32-libs に依存していた 32bit バイナリは WSL では実行で きないそうです。Microchip の MPLAB X IDE を使おうと思ったのですが、 残念ながら WSL 上の Linux では今の所使えないようです。64bit で動くバ イナリが出るのを待とうと思っています。
CUPS
CUPS の install と server としての起動は成功し、Firefox から管理画面 に移動することはできるのですが、printer の追加をしようとするとアカウ ントの入力が要求され、入力すると Forbidden と出て先に進めません。今 の所他に情報も見つからないので、様子見の状態です。
snap -- Kotlin
Kotlin の開発環境が snap> で公開されているため、使おうとしたのですが、 WSL は snap にはまだ対応していないとのメッセージが表示されて、使用で きていません。
その他
以下のソフトをインストールして使い始めていますが、今の所特に問題は無 いようです。
- fcitx + mozc
- LibreOffice 6.3.3
- Android Studio
- pLaTeX + dvipdfmx
- openssh-server
- openjdk-11-jdk